多文化子育てサークルをやろうとおもったきっかけ。ようやく完結。

日本語でまだコミュニケーションがうまくとれない在日外国人ママが子育てのことで、

心配になった時に、ただ子育てのこと話すことで相手の状況・気持ちが改善する。

私は大したことしてないけど、役に立てたなら、素直にうれしいと思った。

そういえば、2歳の子供にお風呂を洗っていた時に、「すごぉ~いね!」と拍手されてうれしくて涙が出そうになった時もあったわ。

ありがとうと言われてこんなにも乾いた心にしみるのは、家庭の環境もあるかもしれない。(笑)

そんなことがありつつ、同時期に子供が「くろんぼちゃ~ん!」と近所の子から言われるという衝撃事件があり、急に日本でハーフの子供を育てるにあたって私自身が何かプラスアルファで考えていかなければならいことがあるんじゃないかと思った。

もちろん、その子は手を振りながら言っていたから悪気はなかったと思う。
心に思ってたことをそのまま口に出したのかな。

となると、やっぱり”慣れ”が必要なんじゃないか。

世界には肌の色、目の色、髪の色、外見が違う人たちがいて当たり前だけど、

日本に住んでるとやっぱりそういうこと意識することないから、自動的に”自分たちとは違う存在”として認識していくだろうなぁと。

でもそしたら、将来私の子供が遊ぶときに日本の排他的な感じに巻き込まれ…
ないとは思うけど、いじめに発展していったりさ…(; ・`д・´)

どんどん焦る。心配になる。このままでいいのかなぁ。。。

もう、30も過ぎ、子供も産んで、ようやく自分が大人に教えてもらう立場というより、
『自分たちが子供に教えていく立場』ということをすごく意識してきていて(おーい!もう立派なおばさんなのに!今更かい!)
日本の子供なんて大きなことは言わずにせめてこの地域に住む子たちには、ぜひ海外にバックグラウンドを持つ子供と遊んで、「みんなちがってみんなおんなじ」を心が理解してほしいなと思った。
そして自分の子供にも、パパが外国出身、肌の色が周りと違う、ということで悩まないでほしいし、誇りをもってほしい。もし万が一悩むことがあったら、悩みを分かり合えるような同じ境遇のハーフの子、海外と繋がる子(2014年に国内で生まれた赤ちゃん約102万人の3・40%、29人に1人は、両親が外国人か、どちらかが外国人で、計約3万5千人に上ることが分かった。産経ニュースより)が友達として支えあってほしいと思う。

親の私には何ができるのか?
そういう環境を作ることでしょ!

そしたら、ふわっと喜びを感じていた外国人ママの相談にもなれるような機会と、海外につながる子供たちを一緒に遊ばせる機会が同時にできるのでは?
そうすればなんと一石二鳥じゃん!
と行動を伴わずに、ただ頭で考えるだけだと、非常にいい響きのアイディア~!
を思いつた。
これがようやく多文化子育てサークルを構想したきっかけだった。

このきっかけに影響したその他の要素
*相談に乗った外国人ママがマジョリティーのアメリカ人ママ・中国人ママではなく、東南アジア出身のママだった。
*仕事を辞めて、自営業の手伝いをするようになり、時間がフレキシブルに使えるようになった。
*仕事場も家だったので、外に出たいという気持ちがあった。

これがおそらく2016年3月とかの出来事。
さて、ここからどうはじめたんだっけ?!

多文化子育てサークルをやろうと思ったきっかけ。に至るまで。パートⅡ

母になって本当に世界の見え方がガラっと変わる。

子供が絡むニュースを見て泣いてしまうとか、そういうあるある的なことから

子供手当とか育休手当の手続きとか子供の健康保険の手続きとか、社会のお金の流れと

子供たちのために、子供のいる家族の為の市のサービスとか、

今まで全然関係ないがゆえに全く知らなかったことを知るようになる。

しかも最近は、子育て家族に、そして両親が近くにいなくて辛い母親に対するサポートが自治体レベルで手厚くなってきるし、私個人的には保育園も入れてるから、自治体!ありがとうございます!

という感覚。

そんな子育て支援、充実してきてるよな~という思いを、ふとマイノリティーの外国人ママの立場で考えると、彼女たちこそ、親類が近くにいなくてまさに自分で子育てしないといけない環境にいる(両親が近くにいないという意味では私と同じ!)のにね、

もちろんに子育て広場とか児童館とか外国人ママでも利用している人たちもいるけど、(私は子供が生後6ヶ月くらいまで子育て広場の存在知らなかった…姉から聞いた。)この存在自体しらない人っているんじゃない?と思った。

せっかく自治体が行ってる子育て支援サービスを、同じように税金払ってる外国人市民の子育てママが知らない₍知ることができない₎としたら、利用したいのに利用できないとしたら、なんだかアンフェアだよね。

 

そんな思いがありつつ、多文化共生市民委員になって1年半経ち、それなりに子育てしている外国人ママの言葉の壁について、意見を言ったりしていた。

それに対し、市は各所管に現状を伝え、情報の多言語化、やさしい日本語の活用を進めてくれる様子。
すぐの多言語化は難しいけど、これからどんどん進めばいいなと思っていた。
自治体、よろしくお願いします!他人任せ100%)

仕事復帰もしていたし、特にこれといって活動するわけでもなかったけど、

多言語生活情報クレアのことや、英語で母子手帳があるよ、ってこと、日本の制度に関することは日本語だけしか情報がない!って状態でもなさそうじゃん!

ということを調べたりして、なんだ、これなら大丈夫そうだね。

という気持ちで落ち着いていた。

 

けど、ある日旦那の友達(外国人)から、彼の奥様が妊娠し「まず、こういう時、日本だとどうしたらいいの?!」って聞かれ、病院に行く→母子手帳もらう→クーポンもらうこととか、葉酸のサプリのこととかアレコレ説明し、最後につわりで苦しんでるのを聞いて、友達を介して伝えるよりも直接伝えたい!と思った。

その方が、日本にも理解者が近くにいるよ!というメッセージになって、₍距離的には遠いから会えないけど、facebookで繋がっているので₎
もし自国ではない海外で初めての出産を迎えるにあたって精神的な不安があるとすれば、直接英語で連絡した方が彼女の為になるのでは…と思った。

つわりの辛さわかるよ!ごはん食べれなくても大丈夫!嘔吐しちゃう場合は無理に食べなくていいよ。と、いろいろ私が妊婦の時に教えてもらったことを彼女に英語で直接メールして、今まで調べたクレアのこと、英語の母子手帳のこと、健診の時に使う簡単な日本語などの情報をドバっと送った。

そして彼女からも質問がきて、返答してを少し繰り返した時に、直接話を聞くのってすごく大切かも。と思った。

日本人ママへの子育て支援も、ママ同士話す場や、プレママ・プレパパ体験講座とか、専門家に相談できるやつ、とか直接話す・聞くが多いよね。

日本語でコミュニケーションとれる外国人ママさんはいいけど、そうでなければ日本語ができないママたちはどうすればいいのか。

何かこの辺に大きな穴、ブラックホールがあるんじゃないか。(ムムム)


この時点で多文化共生の初回MT出席から約2年。
ちょうど今から1年前の話。

自分で書いてて思うけど、きっかけの経緯が長い!
つづく。

多文化子育てサークルをやろうと思ったきっかけのきっかけ。

よく結婚はタイミングとか言うけど、多文化子育ての活動を始めようと思ったのも、

本当いろんなタイミングが合ったからとしか言いようがいない。

 

たぶん一番初めのきっかけのきっかけとなったのは、

職場帰りに聞いていたラジオから、

「少しでも興味があることがあれば、調べてみる。小さなことでも行動することが大事」的な文字で書けばありきたりなことを聞いて、

なんかつまんないなぁ~もっと生活に色が欲しいと思っていた私は

小さいころやっていた「大人ミュージカル /住んでる地域」のキーワードを調べてみた。

でも結局、ここには市民ミュージカル的なものはなくて、あぁ大きな声で歌いたかったなぁ…残念。とただ思っていた。

 

そんなこんなで月日が流れ、ある時市報で「多文化共生推進委員・公募」を1ページ目に見つけ、

なんかちょっと興味あるかも…自分の人生において何も役に立たせられてない大学での知識とか、もしかしたら関係があって私のその負い目を拭い去ってくれるかも。

という内心もあり、ミュージカルのリベンジ、こっちはどうだ?!と応募したらなんと通った。

(ちょうどその頃、おなかの中に子供がいて、この時期は育休中だろうからできそうかなという思いもあった。)

こうして多文化共生のMTに出て、今現在、市が取り組んでる多文化共生推進プランたるものを教えられ、この町がこんなに多文化共生に力を入れてるなんて全然しらなかったし、この名前で部署があるのもビックリ。

そして外国人のことを、”外国人市民”と呼ぶところがとてもうれしい気持ちになった。(旦那は外国人市民なので。)

半年後、2回目のMTでは、子供を抱え、他の市民委員の方がどんどん意見を言う中、私はあんまり発言できず…(頭の回転が致命的にスロー)

今度はちゃんと発言できるように、知り合いの外国人市民に聞いてみよう~!とちょっと積極的になった時に、以前から知っていた外国人家族が子供の3歳児健診の紙を持ってきて、「これって何?漢字読めなくて・・・」

その時に、あっ、これはなんだか大変そう…

自分のことはどうにでもなるけど、子供のこととなると何かと心配になるものだよね。

と。
特に非漢字圏の人で結婚を機に来日して、日本での生活がまだ浅くママになった人は日本語でのコミュニケーションも大変だし、こんな市からの手紙とか日本の子育て制度とかサポート事業とか理解するの、めちゃめちゃ大変なんじゃないか!
って私も新米母になったばかりで、核家族の子育てで助けてもらえる人もいなく、友達、姉からの情報を重宝してなんとかやってる状態だったから、結構衝撃だった。


日本在住外国人って聞くと、留学生、日本人配偶者、日本の会社等で働いている人がメインで浮かぶけど、外国人ママの視点ってマイノリティー中のマイノリティーだなぁと初めて感じた。これがきっと、多文化子育てサークルをやろうおもったきっかけ、というか、経緯かな。
でもまだこの時点では、動かないんだよね。

つづく。